H で、何か、今日は、シガーバーでねぇ。
K そう、ここはね、宝物の部屋ですね。ワインセラーと横にずらっと積んであんのは葉巻ですね。
これはパンチっていうやつなんですけど。
H それがパンチ?
K パンチの93年の、珍しい細くて長いタイプの。
H へー。
K ちょっと苦みの感じが、うまいですね。
で、僕も煙草ずっと吸ってたんやけど、今年ですね、何か気がフッとね。
夏にあの、鷺島って言って、三原の方に、瀬戸内海の島なんやけど。
夏休みちゅうか、まぁちょっと縁があってね。毎年、最近行ってるんですけど。
そこのフェリー乗り場が最後の一本やったかな。そこで、その海辺でプッと一本、キャビンか何か吸って。
まずくって、ものすごい。もうええかって。
で、島へフェリーで渡って、その瞬間にこう、もうええわぁって思って、捨てて。
H へー。
K で、帰ってくるまで一本も吸わなかったですよ。
で、まぁなんか、泳いでたりして、全然ビールとかは最高に旨いやけど、
あんま煙草吸いたいなぁって、いよいよ思わなくなって。
H うーん。
K その、あの形式にね。
で、昔なんべんかこう、真似事で吸ってたんですけど、
帰って来てからちょっと、もう一回インターネットとかでいっぱい見たりして、調べて。
ちょっと何本か買いに行って吸ってたら、まぁ、シガーをね、嗜んでみましたら、えっらい面白くて。
H 今はまってるよねぇ。
K 食いもんとかとあうねんねぇ。
H あ、本当。
K でまぁ、普通に食べてる時は吸えないですけど。
食べ終わって、ちょっとそのブランデーとか、あとやっぱワインとかね、コーヒーもそうですけど、飲みながらちょっとふかして。
あと、お菓子とかね。
H お好み焼きと合う?
K お好み焼きは合えへん。
H ははは。(笑)
K お好み焼きは全く合わないですね。
H ははは。(笑)
K あれもひたすら食べるだけですからね。(笑)
H ははは。(笑)
K その後やね、そのソースの余韻の中で。
H ははは。(笑)
K ロミオ Y ジュリエッタとか、もうむちゃくちゃいっぱいあって。
H へー。
K だから、ギブソンとかフェンダーとか、マーチンとかあって。
H あー、そういうことだ。えー何、本当にギブソン、マーチンて呼ぶの?
K いや、無いけど、それに匹敵する様な感じで、そん中にいろんなモデルがあるじゃない。
だから、太さとか細さとか形で、いろいろ名前があって。味も微妙に、勿論違うし。
H うんうん。やっぱりお酒でもナポレオンみたいな、いわゆるブランドのさ、最高級みたいのはシガーでは何?
K あの、キューバですね、やっぱり。高いんですよ。本当に高いシガーは旨い。というのを資本主義と言うんですけど。(笑)
H ははは。(笑)
K 本当に、ビックリする位ね。で、すごい安いのもあるんですよ。超エコノミーのやつが。
これ(撮影時に吸っていた葉巻)一本千円ちょっと、千五百円位なんやけど。
高いのは五千円とかするのもあれば、細くて、何か百円くらいのやつもあれば。いろいろあって。
H へー。
K 何か、読んでましたらパイプ十年、葉巻二十年て言うらしくて。
H へー、葉巻の方が年期いるんだ。
K うん、そのね、極めるまでに。
H まだ一年?
K まだ全然、三ヶ月くらい、半年くらい。
H はは。(笑)でもKYONはそういうの、やり出すととことんやるじゃない。
K うん。
H 競馬もそうだけどさ。(笑)
K 近い近い。ものすごい、趣味が一個増えた感じですね。前は喫煙ていう、割と習慣性な感じで、趣味とまでは言わなかったけど。
これは完全に趣味って言うか、趣向な世界なんで。
時間なんですよね、だから一本に対する。だから、一時間物とか90分物とか、まぁ40分位のやつとか。
その一本ゆっくり吸うのに、もうそれ位かかるっていうのは端からわかってるわけだから、
そっから一時間なら一時間がゆったり、自由にできる時間でないと火を点けられない。
だから、そういう過ごし方の感覚がね。
H なるほどね。
K だから、時間の過ごし方の種類が一個増えるっていうか。
H ああ。生活スタイルも変わってきちゃうんだ。
K うん。でもね、あんまり、高いやつはあんまり吸わへんけど。
だから、一時間半くらいのやつだったらさ、ワイン置いといたら、
ちょうど映画なら、ビデオとか借りてきて、一本DVDとか観れるのにピッタリなわけやん。
H へー。
K 一時間くらいやと、飯屋行って食べて一段落して、一応もう匂いも伝わるんで。
あと飲みに入った後半一時間位で一本点けて、お店で。
H うーん。
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