公平と僕の関係


“蘭丸こと土屋公平との出会いは十数年前僕がカメラマンとして参加したthe street slidersのライブ収録の時だ。

その当時の蘭丸はとてもユニセックスな雰囲気をかもし出していながらその反面ギターのsoundはとてもぶっとくてとても格好よかった。
確か真っ赤なロングブーツを履いていた。
そしてそれがとてもうらやましかった。
彼のことを“蘭丸と呼ぶ人と“公平と呼ぶ人といた。
僕は“公平と呼ぶことにした。
その方が僕にとっての土屋公平っぽかったから。

最初に公平との距離が短くなったのは、僕が甲斐よしひろさんのカメラマンとして参加したときに、公平がゲスト出演した時だった。
公平から僕に声をかけてくれた。NHKホールの暗いステージ袖で公平はギターを肩から提げて手を差し出してきた。
他人とうち解けるのに時間のかかる僕はとても驚き、そして凄くうれしかった。
それ以来僕は、何のためらいも無く僕の方から声をかけることが出来るようになった。ありがとう公平。

その後、sliders、麗蘭、1/99、といろいろな形での新しい出会いが何度かあった。
slidersではいつもの寡黙な蘭丸として、
麗蘭では、いつもにこにこしている土屋“蘭丸公平として、
1/99では、多数のゲストボーカリストを取りまとめるバンドマスターとして。
slidersのあるライブ撮影で僕は公平の止めどなくしたたり落ちる汗に感動し、
ずっと汗ばかり撮ったことがあり、後でディレクターに怒られたこともあった。
思い返せばいろんなシーンが蘇ってくる。
そして知り合ってからもう10数年になる。しかし、よーく考えると腰を落ち着けてじっくり話をしたことはなかった。
今回、こんな機会が出来て僕は本当にうれしかった。
よく考えれば考えるほど公平にはいっぱい聞きたいことがわいてくる。

このインタビューは、slidersの「THE LATE SHOW」のTDを終えた数日後我が社Whoopまでわざわざ来てもらいインタビューさせてもらった。
今回のこのインタビューは僕の聞きたいことのほんの一部です。
最も赤の似合う僕の大好きなギタリスト、土屋公平のインタビューまずは前半をどうぞ。
                            

                            林ワタル


 
 
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