2005麗蘭インタビュー
 

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ワタル
(以下W)
ツアーが去年終わったわけですけど、早2ヶ月経ちましたが今振り返ってみてツアーの印象はどんな感じですか?
公平
(以下K)
夕べねえ、OFF LINEというか一応完成したものを、林くんに送ってもらってそれを観ながらワイン飲み過ぎて、ちょっと頭が痛いんですよ。
CHABO
(以下C)
本当?あらら。それは何で二日酔い?飲み過ぎた理由は?
K ぐいぐい飲んじゃってね。
C なんかこう観ながら?
K 観ながら。もう、テレビの画面と、そうだなあ1メートルぐらいの距離でガッーと飲みながら。
C へえー、おもしろいそれは。
K うん、通して観て本当に良かった。
C どう?大丈夫だった?その“おいこれが出んのかよ”の悪酔いじゃないよねえ、(笑)大丈夫だよね?いい意味でのね?
K うん、なんかその、凄い幸せだった。
C ああ本当。
K 「HELLO GOODBYE」なんかねえ……良かったねえ。
C 林ワタルのねえ。俺もあれ…
K そこまで来たときにちょっとぐっときちゃいました。
C あれはね、林くんに俺もOFF LINE送ってもらって観たよってFAX出した時に林くんに、「HELLO GOODBYE」やっぱり良かったねって確か書いた。
K 林ワタル監督の素晴らしい編集だけど、でもあのネタというか三浦麻旅子の、
C あっ、カメラマンのね。
あの功績は大きいですよね。
C 三浦麻旅子はああ見えてね。(笑)
K あの加茂川が入っているか入っていないとじゃねえ結構違うんじゃないかなあと。
C 林くんもそれ自分で言ってたね。三浦麻旅子ならではのカットだということを。
K 今度会ったらね、久しぶりに褒めてやろうかと(笑)あの加茂川はよくおさえた。
C なんか斬新なタッチだったね。
K ね。
C 良かったね、あれ年末のムードいっぱいだよね。で、もう2ヶ月経ったけど実は2ヶ月ぐらい経つとしばらく置いちゃうんだけど、
  今回DVDを作ってもらったからあの作品を通して、ああそういう一年だったなとかさあ。
K トラックダウンもしたしね。
C 今回DVD作ってもらったから今の質問の答えからすると“ああ、なんとかツアーやったんだなあ、
  こんなことあったなとかっていうのはなんとなく思い返したね。それはあったね。
K ま、逆にその、そのライブが終わってから2ヶ月経って何かね凄くね、綺麗だった、麗蘭。
C 綺麗とはどういう意味?いいねその、綺麗とはどういうニュアンス?
K 見終わったあとの…
C 自分が綺麗だったとかっていうんじゃないよね?(笑)
K 違いますよ。(笑)あのねえ、見終わった後の、
C 印象?
K うん。一言出すとしたら、綺麗だったなあって感じ。
C なんかとてもそれはポエムだね。ポエムな表現するね。
K うん、、あの「EDEN”の使われ方というかね、凄く象徴的だったという…
C インストの頭「EDEN」っていう曲で始まるってやつね。
K その印象なのかな?わかんないけど凄く、うん。
C なんかその綺麗っていうのはきっといろんな意味合いが…俺、以前のあるインタビューである人のことを、彼はどういう人ですかって聞かれた時に“あいつって綺麗なやつなんだよ”って自分で言ったことがあるんだよ。それは、早川なんだけどさ。
   
  「ベースの早川さんてCHABOさんにとってどんな人ですか」って聞かれたときに、なんかねえ、あいつって綺麗なんだって言ったことがある。
  そのことが今公平くんが今回のツアーの綺麗とは同じとは思わないけどなんか一言で言えないことをね、綺麗って言ったことがある。
  もしかしたらなんか似てる要素があるかもしれない。
K 凄く近い気がします。
C あ、そう。
K うん。
C で、公平が言った自分たちのツアーの印象を綺麗っていうのはなんか凄くいいタッチの表現するなって思ったけど。
  とてもある種理解できる。とてもいい表現だね。なんか汚かったっていう印象だったらなんかさあ。(笑)綺麗っていうのはとてもいいね。
W あのDVDを観た感じがそんな感じで?
うん、だから夕べ、その最初から構えて観て。
C ワイン置いて。(笑)
K ぐいぐいいきながら終わったあとの印象だね。
W 例えば通常はそういう映像資料がなかった場合ツアー終わって1ヶ月2ヶ月ちょっとブランクがあって、そうなったときにどんな気持ちになるんですか?
C これはねえ、きっと公平もそうだと思うけどねそのツアーによる。振り返りたくないツアーもあったはず過去にはね。そういう事も俺たちは経験しているはず。
  もうそのことには触れたくもないとか、それはあるよね。
  公平くんがワインを持ってそのDVDさあ観ようっていうのはもうある種、前提としていいツアーをやれたっていうことで、しかも作品にしてもらった…
K 編集してもらったね。
C ゆっくり観てみたいっていうことだね。
K それで音もトラックダウンして自分たちの納得いく形に仕上げて…
C それはもうとても象徴的な公平のシチュエーションだよね。ワイン置いてさあ。(笑)
  いやなツアーそれからちょっと振り返りたくないもの、振り返りたくない作品とかそういうきっとシチュエーションじゃ観ようとしないもんな。
W CHABOさんはどうですか?
C うん、えっとだからそのさっきも言ったけど、今回DVDという作品にしてもらって観てあらためて思い返すとことかね。
  俺は大体ご承知のように自分の粗ばっかを感じちゃうタイプだから、見せてもらって、まトラックダウンとか編集なんかの時も“ああ、やっぱりだめだ”とかもう大半はそれなんだけど、(笑)それじゃあ潰れちゃうからそれを、じゃあこれを何か糧に次ぎへ向かうっていう気持ちになるんだけど、もうそれはトラックダウンとか編集の時にはそういう自分とは向かい合っちゃって“ああ俺やっぱりだめだ、公平、ちゃんとやってるな”とかさあ。“バンドみんなちゃんとやってるな、俺は何であんな…”でもそれは散々向かい合ったけど、最後の完成形を送ってもらって“まあでも少し自分に甘く言えばなんとかやれたかな”とかね。麗蘭って今こういうところにいるんだとかね。じゃあこれから何が出来るのかなとか、そういうことを向かい合って見るというのかな、そういうタッチになるんだよ。“ああ、何とかやって良かったな”とか。林くんがいろいろドキュメントを混ぜてくれて、このツアーはこういう色合いだったとか感じたりね。さっき言った公平が“綺麗だ”っていうのはとてもいいな。
K あのそれとね、トンネルのシーンがありますよね。
C あった!
K あれがね、凄く長く感じた。
C それはどういうフィーリング?
K それはね多分ね、えっと編集前の段階であのトンネルのシーン見せてもらった時はそんなに感じなかったんだけど、最初の“EDEN”の、あの木漏れ日から始まって、あそこに時間かけましたね。
C (笑)あそこに時間かけました。
K 多分ね本当だったらそのツアーの移動中の、ちょっとそのトンネルのシーンがあってもいいかもしれない。
C なるほど。
K だけどずっとこう観ててトンネルな感じなの。
C これは、意味合い林ワタルはありかな?
W これは、あの長さもそうなんですけど音なんですね、あれ。
C なるほどね。
W 丁度あの「R&B」のエンディングのところで丁度いい音の切れ具合と丁度トンネルが抜ける映像が凄くマッチしてジャストな感じで。
C で、ましてそれがトンネルというシチュエーションが長いっていうとこにその公平の何かのフィーリングがきっと感じるんだよね、
  きっとね。トンネルってなんか何かの象徴かもしれない。
K そうだよね。だけど、ちょっとあれって思うぐらいねあの時間が長かったんですよ。
C おもしろいね、それ。
K だからものすごく引っかかったの。
C 確かにライブの映像からあそこは景色感も全然変わるしね、音もあのタッチって変わるからね。
  そういうことやっぱり一つのなんかもう物語だよね。
  林くんに俺FAX出した時に確かえーっと、麗蘭はおかげさまでツアーやれてそれで今回それをなんか物語にしてもらいましたみたいなことを確か書いた、書いたっけ?
W はい。
C なんかそういうニュアンスがあって、2004年の麗蘭ていう足跡を1つの物語にして残してもらったっていうこうニュアンスだったんだよね。 うん、凄くそういう気がするな。
K そう、だからあの移動する先々の場所でね、林くんが現れるわけじゃないですか。
C (笑)おいまたいんのかよ林!ってね(笑)
(笑)でね、あまりその、レンズにね、こう見られてる感じっていうのは得意じゃないわけじゃないですか。
C 2人ともね。ていうか相当苦手な俺たちはタイプだよね。
K ま、やな時もあったけど(笑)、2004年の麗蘭をああいう形にしてもらってね、本当に良かったなと。
  で僕ら本当に久しぶりだったじゃないですか。
C 麗蘭自体がね。うん。
K アルバムを作って
C ツアーを、あれだけのツアーをやってな。
K プロモーションもあり、キャンペーンでIN STOREとかもやって、いわゆる普通のロックバンドがやることを一通りやったのは本当にファースト以来。
C 13年ぶりかそれこそね、盛んに言ってたけど。
K それだけ長い時間CHABOさんと久しぶりに一緒にいれてね、思うところも沢山あったんですよ。
C このジジイみたいな(笑)
 


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