CHABO:俺が映ってるんだけど、林くんのフィーリングを感じる
それは最近すごく多い。凄い興味深い。

林:自分で考えてみると、例えば今度発売するビデオ「STAGE FRIGHT」の中に入っている東大寺のシーンがあるじゃないですか、あそこにジョン・レノンの曲をインサートした(TV番組のみ)じゃないですか。
今から思うと、僕の中で東大寺の奈良っていうのにあの曲があったのかもしれないですけど、撮影してる段階ではそれはなかったんですよね。
振り返ってみて自分の中でイメージを作ってるんでしょうね。
CHABO:なるほどね。それと君の仕事には編集っていう仕事があるじゃない。
その時のチョイスするフィーリング、つまり、どこをカットするかっていう。
これはだから俺たちが曲を表現するのと同じように、同じではないかもしれないけど、作り手のフィーリングがもちろん出るよね。

林:今から思うとなんですけど、奈良の時は全然そんなこと思ってなかったんですけど、二月堂で柏餅かなんか食ったじゃないですか、あの時チャボさん実はあの曲弾いてたんですよ。で、編集の時にチャボさんそういえばあの曲弾いてたんだって思って使ったんですよ。
CHABO:あ、そう。それは覚えてない。
なんか現場のことがインプットされてるって話だけど、俺と会話したことが元になって、その画面が編集されてるんだって話してたよね?
それはすごく林くんの映像を見てて思う。
林:だから作る時って僕の映画じゃないわけだから、その時のチャボさんの心境や心象風景だったりが一番大事で、、。

CHABO:いや、それはちょっと反論ある。
林:あ、そうですか?
CHABO:半々じゃない?
林:あの時二月堂であの曲を弾いていたチャボさんっていうのは、弾きたい何か衝動があったわけですよね。雨が降ってたり、、。
CHABO:まぁそうだと思うけど。
でももっといえばさ、二月堂で下の鹿を見てた時「林くん、俺は四六時中音がないとだめなんだけど今は音がいらないんだ。めずらしいんだ」って言ってたよね。
で、編集されたもの見てみたら、あそこだけBGM消してたじゃない。
それは俺のフィーリングと作り手の林ワタルのチョイスしたフィーリングじゃない。
林:ですね。
CHABO:だから両方だよね。
驚いたの、あの時。君があの会話をまず覚えてた事と、その作り方に。
林:同じことを同じ場所で感じてる。僕が言うのもおこがましいんですけど、例えばそれが共通して言えるライブだとチャボさんの下で僕は撮っていて、ある時ピッと一致する部分、自分勝手な想像ですけど、その時に絵がはまるっていうか。
同じ時間を共有するということで生まれてくるんだなって。
わかりあえるっていうか。
CHABO:あるはずだよね。全然違うこともたくさんあるんだろうけどさ。


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