林:最近は何観ましたか?
CHABO:えーと、ビート詩人の人達のドキュメント。
それは試写会だったんだけど。試写会は(招待状)送ってくれるんで、なるべく観に行くようにしてる。あとシカゴのレコード店の店主を主役にした映画っていうのがあって、音楽馬鹿みたいなやつが主人公のね。それはおもしろそうだから観たり。軽めの映画だったけどすごくおもしろかった。
あとイランの映画とかね、今ちまたでもマニアの人達に受けてるみたいだけど、なかなかこれがいいんですよね、予算もかかってないんだけど。イラン系の映画は何本か観てますね。
林:なんかやっぱり結構マニアックですね。
CHABO:そうかな。そういうのを探して観てるわけじゃないんだけど。
例えば情報誌とか見て俺がひっかかるのは、どうもそういう、音楽で言えばインディーズ系とかね、小さな映画館で上映してるような、レイトショーとか好き。
スピルバーグみたいなのも嫌いじゃないけどさ、もちろん。

林:でもやっぱりそういうのより、小さな映画館でやってるようなのが好きなんですね。
CHABO:たまたまなのかな、そういう映画観る機会が多いよね。
林:あれ観ました?「あの頃ペニーレインで」。
CHABO:なんだっけ?名前は最近聞いたけど。
林:あのローリングストーン誌のライターの、
CHABO:ああ!それ観たいと思ってたんだ!
林:なんか、いいらしいですね。
CHABO:少年がね、すごく文章書くのが上手くて。
(見たい映画は)何本かあるんだよ、ウディ・アレンの映画でジャズギタリストの話とか。

林:「ブエナビスタソシアルクラブ」は観ました?
CHABO:もちろん観た。あれは素晴らしかった。彼等の来日公演は観れなかったけど映画は観に行った。
林:ある意味で僕が目指している映像に近いかなって。
CHABO:どういう角度からの?
林:映画っていっても音楽映画のジャンルに入るんじゃないかと思うんです。
CHABO:ある種ドキュメントでしょ?
林:うん、ドキュメントだしライブもあって、
CHABO:ライブもあって普段もあるよね。
林:それで人間の生きざまが見えるっていう。
CHABO:そうだね、人間が出てる映画だよね、あとキューバの音楽の凄さと。
林:僕も今後、ああいうのを作りたいなって思います。
CHABO:ああそう、それはわかる。出てる人達の、ただ出てるだけで彼等の物語りがすでにあるしね。
林:もちろん社会的なこともある。
CHABO:そうだね、社会的なことはあるよね。キューバの事情もあるし。林くんが言うことすごくわかる。

林:CHABOさんがそういう映画をチョイスするのは、やっぱり音楽か何らかがあるんですよね?
CHABO:基本的に音楽が関連してると興味がある。
どんな音楽流してるのかとか、音楽物の映画は大体観るしね。
でもなんかね音楽以外のことから刺激を受けたいっていうのもすごくあるんだよね。それは美術館に行ったり、小説もそうだけど。
そうすると音楽映画じゃない、めちゃくちゃヘヴィーなテーマの人生ものの映画を観たりして。自分の頭掻き回されちゃうくらいのね、刺激受けたいな、みたいな。重いテーマの映画にあえて行ってみることもあるし。
だから情報誌とかで、何かがひっかかったのを観に行くっていうタイプじゃないかな。この映画は非常に重たいテーマを扱ってどうのこうのって書いてあると、あえて見ようかなとか。ひたすら映像がきれいな映画をちょっと観てみたいかなとか。そういうチョイスかな。


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